六月の『四月になれば彼女は彼は』

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弦巻楽団『四月になれば彼女は彼は』国内ツアー、最終公演地北九州公演を無事に3ステージ終えて、昨日札幌に帰還しました。
韓国、もっと言えば昨年の初演となった若手演出家コンクール最終審査の東京から、札幌凱旋公演、函館、苫小牧、ソウル、三重、京都、六月に突入し国内ツアー後編の再びの東京、そして北九州。
8つの街の劇場を結び、24ステージと路線は伸びていきました。幸福なことです。この全てがたった15ヶ月の間のことであると考えると、人生は本当に先が読めません。
もっともっとと思う反省や、痛い思いもたくさんした旅でした。
でも、おかげで身の丈は分かりました。自分たちの表現の意味や価値の。
分かったつもりになって札幌で演劇をやり続けてる平行宇宙の自分を想像すると怖いくらいで、旅に出て本当に良かったとホッとしています。
 
 
東京公演会場の十色庵は一度行ってみたい劇場だったので、公演で訪れることができて幸せでした。経営者である時間堂の黒澤世莉君は同い年で、演出や演技について、また拠点での活動方針についてとても刺激を受ける人物です。今回、彼が東京で為そうとしていることの一端を見れたことが収穫でした。40歳になっても惑うよね、そりゃ、と言うことで意見の一致を見ました。
 
 
東京の照明は『四月になれば彼女は彼は』の生みの親(母)である栗橋さん。北海道からこの春、東京の照明会社に就職しバリバリやっています。うれしい再会でした。
昨年の若手演出家コンクール最終審査で上演しているので、昨年も見たという方が東京では何人も来てくれました。また、3月の『サウンズ・オブ・サイレンシーズ』を観てくれたお客様も。観劇した後『サウンズ・オブ・サイレンシーズ』の上演台本を購入してくれました。
 
 
東京公演では19時半の回にそれぞれアフタートークを行いました。
出演してくれた
アマヤドリの広田淳一君、
Pitymanの山下由君、
それぞれしっかりとした演出観のある演出家から違った角度から語ってもらえて、とても面白かった。(広田君と写真を撮り忘れたのが残念!)
戦友である由君に観て語ってもらえたのも嬉しかった。
iakuの横山拓也さんまで駆けつけてくれて、初日はちょっとした演出家の集まりになりました。ほぼ同世代の彼らと作品について言葉を交わせたのが良かったです。
続けることと、続けないと繋がらないことと、繋がらないと見えてこない手触りが確かにありました。
 
 
昨年『ラブレス』を上演してくれた劇団円想者にお邪魔して、ワークショップも行いました。弦巻の演出を簡単なエチュードを発展させて体験してもらいました。盛り上がって良かった。ホッ。劇場にも来てくれて感謝。
 
 
3泊4日、大塚での宿も快適で、雨もそこまでひどく当たられることもなく東京を後にしました。
 
 
北九州では枝光アイアンシアターという劇場で公演。
元銀行をリノベーションした劇場らしく、舞台上に大きな金庫が!!(閉じ込められたら死んじゃいそうなヤツ)
劇場の上の宿泊スペースを利用しての滞在です。
初日は北九州芸術劇場を見学させてもらったり、高校生の時に弦巻の「神の子供たちはみな遊ぶ」を上演してくれたことのある、現在北九州の若手実力派劇団『ブルーエゴナク』に所属する藤井ちづるさんが宣伝のお手伝いを。
その後、白頭山という安くて美味しいお店でさんざん飲み交わしました。100円を入れるとビールをジョッキに注いでくれるマシンがあり、驚愕しました。北九州名物のドキドキうどん(?)も腹一杯食べて大満足(それでも一人1000円とか!)。
 
 
現地で照明プランを組んでくれたトキサさんのおかげでアイアンシアターではLEDの照明を活用した、かつてないカラフルな『四月に〜』になりました。高い天井と相まって、とても美しい劇空間になりました。
十色庵とは方針を変えて、ここでは客席と舞台の距離を広めに取りました。昨年苫小牧で最前列で見たちづるちゃんが、今回との違いを興味深く熱く語ってくれました。
 
 
全3ステージ、現地の方々のお力添えもあり、無事に最後までやり遂げられました。初日は交流会を開き、直接お客様と語りました。「どこにでも知り合いがいる」と評判の弦巻ですが、まさか北九州で…と思っていたら、高校演劇の時の友人がひょっこり現れました。なんと枝光のすぐ近くに住んでいるとのこと。腰が抜けました。そして飛ぶ劇場の葉山さんが意気投合?して、一緒に泊まることに…。
 
 
東京のアフタートークで使ったフレーズを、枝光でも使いました。
「いつのまにかお客さんからキックオフしているような舞台」
そのある種の斬新さ(乱暴さ)が、お客様一人一人に響いてくれたんじゃないかと思います。
 
 
支配人(?)のチョン君が打ち上げで焼き飯を披露してくれました。最高でした。
 
 
どこも良い街でした。
異国の地や街の印象を決めるのは、結局はそこで出会った最初の数人の印象で決まる、とはよく言われる言葉です。その意味では、本当にどこの公演地でも僕たちは幸運だった気がします。

 
綺麗事に聞こえるのは百も承知で、言いますと、
僕はそれぞれの地で旗揚げ公演をするつもりで公演してきました。
だからこそ厳しい現実も感じました。うれしい幸運もありました。
もちろん、札幌を離れるつもりはありません。
それでもしっかりと僕はそう思ってました。
新しいそんな活動形態を探りながら、劇団の活動をしていきたいと思います。 
 
 
どんなに離れていても、時間が挟まっても、続けていきます。
やりかけたことをやめたことがない、それだけが自分の取り柄です。
また行きます!必ず!

 

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時間堂の黒澤君。お世話になりました!

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劇団円想者でWS。 
 
 

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十色庵では初めて客席をL字で組むことに。 
 
 

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広田君、横山君、黒澤君。劇作家、演出家の集い。 
 
 

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アフタートークに出てくれた由君!次は是非北海道で!! 
 
 

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藤田さん(『ブレーメンの自由』のミルテンベルガー)に1年越しでようやく観てもらえました。 
 
 

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#6『エブリシング・マスト・ゴー』東京公演ゲストの大橋さん、親泊君が見にきてくれました!!!ありがとう!!! 
 
 

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韓国で通訳をしてくれた春美さんと再会!!! 
 
 

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今年の春、東京に出て行った昨年の講座生たちも足を運んでくれました。 

  

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『四月になれば彼女は彼は』初演メンバー。 
 
 

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福岡着。 
 
 

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アイアンシアター!金庫の存在感が良いです。
もちろん即決で使用。かえって閉塞感を物語に感じてもらえました。 
 
 

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芸術劇場の隣の小倉城!!! 
 
 

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ちづるちゃんと再会!! 
 
 

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オペラを演出中の泊さんが遊びに来てくれました!! 
 
 

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カラフルな、色気ある『四月になれば彼女は彼は』 
 
 

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葉山さんと一つ屋根の下で。 
 
 

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劇場近くでも結局2回足を運んだ「ドキドキうどん」。 
 
 

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鄭君の焼き飯!!! 
 
 

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アイアンシアターのお二人。 
 
 

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衝撃の文字が。