INTRODUCTION

弦巻楽団が主催する毎年恒例の名物企画「秋の大文化祭!」が、2023年12月1日から3日まで開催決定!今年は規模を拡大し、3つの演劇作品を上演します。

1つ目の演目は、チリの劇作家アリエル・ドーフマンの『死と乙女』。弦巻啓太が長年上演を夢見てきたスリリングな心理劇を、青井陽治による翻訳で上演します。

2つ目の演目は、東京からのスペシャルゲストとして劇団5454を招聘! 若手演出家コンクール2022で完成度の高さを絶賛された話題作『宿りして』を上演します。

3つ目の演目は、演技講座発表公演として上演される、長谷川孝治の『冬の入口』。演技初挑戦の方から何度も舞台に立つ俳優まで、さまざまな背景を持つ講座生が挑戦するのは、丁寧な会話から人間の機微を描く名作戯曲です。

秋の終わり、冬の入口。皆さまの一日が特別なものになりますように。

弦巻楽団#38 1/2『死と乙女』

旗揚げ20周年の記念公演第二弾として挑戦するのは、チリの劇作家アリエル・ドーフマンの名作『死と乙女』。独裁政権下での人間の尊厳と正義を描くこの作品は、3名の登場人物によるスリリングな心理劇です。1990年に発表されて以来、そのセンセーショナルな展開が世界中に衝撃を与え、今もなお繰り返し上演されています。弦巻啓太が若い頃から取り組みたいと熱望していたこの問題作を、青井陽治氏の翻訳でついに舞台化します。

STORY

軍事クーデターから十数年後、独裁政権が崩壊した現在も、ポーリナは過去の拷問の傷が癒えずにいた。

ある晩、夫・ジェラルドーは、帰り道で車がパンク。たまたま通りかかった医者・ロベルトが彼を家まで送り届けることになる。ロベルトの声を聞いた瞬間、ポーリナは確信する——この医者こそ、自分の人生を壊した男だ。

復讐を果たそうとする妻、
妻を説得しやめさせようとする夫、
人違いだと無実を訴える医者。

衝撃と議論を呼び起こし続けるセンセーショナルな問題作を、札幌キャストで堂々上演。三つの運命が交錯する緊迫の夜を、ぜひお見逃しなく。

演出家・弦巻啓太のコメント

初めて読んだのは高校生の時でした。出演者はたった3人。しかしその中には歴史、国家、個人、愛憎、性差…あらゆる問題が集約されてました。
いつかこの作品を上演したい。そう思い続けてずいぶん経ちましたが、『死と乙女』の黒々とした輝きは30年経っても全く翳りません。拭い去れない過去についての舞台ですが、もしかするとこの国の未来、いやひょっとすると現在のお話かもしれません。

脚本 アリエル・ドーフマン
翻訳 青井陽治
演出 弦巻啓太

出演
井上嵩之(→GyozaNoKai→)
木村歩未(劇団fireworks)
佐久間泉真(弦巻楽団)

日時
12月2日(土) 19:00
12月3日(日) 15:00
※開場は開演の30分前。
※上演時間約110分。

協力 さっぽろアートステージ2023実行委員会、札幌劇場連絡会(TGR札幌劇場祭2023 大賞エントリー作品)

観劇前にご一読ください

本公演では、拷問・性暴力について語られる場面があります。

年齢制限はございませんが、高校生以下の方は保護者の助言・指導のもとで観劇をご判断ください。

該当表現についてご不安やご相談がございましたら、お気軽に弦巻楽団(tsurumakigakudan@yahoo.co.jp)までご連絡ください。

劇団5454『宿りして』

所詮、私の授業なんて、仮眠時間としか思われていない。
古典教師の小野は、自分の仕事に自信も情熱もやりがいも持てずに、淡々と授業の時間をこなすだけの日々。ある時、そんな小野に異変が訪れる。
仕事も私生活も全てが楽しい。それからと言うもの、世界が変わったように見える。
「宿りして 春の山辺の寝たる夜は 夢のうちにも花ぞ散りける」
美しい光景の余韻が続く、夢のような現の生活。
紀貫之の幻想的な歌を題した劇団5454の隠れた名作。

劇団5454とは

「5454」と書いて「ランドリー」
脚本家、演出家の春陽漁介を主宰として、2012年4月旗揚げ。『青空の下になびいている真っ白いTシャツのように、日々当たり前に見えている風景をリフレッシュさせたい。日常の汚れた気分を“ゴシゴシ(5454)と洗い流したい”』というのが劇団名の由来。作風は、人間の心理的な部分から作られるヒューマンコメディー。
全ての作品にオリジナル楽曲を起用をし、台詞とメロディーが融合した、ポエトリーリーディングが作品の価値を高めている。また、舞台美術は、抽象的でシンプルな作品が多く、照明の演出により映画さながらの展開スピードが強み。
現在は、劇団員7名で活動中。

脚本・演出 春陽漁介(劇団5454)
音楽 Shinichiro Ozawa

出演
榊木並、森島縁、窪田道聡、及川詩乃(以上、劇団5454)
岸田百波、高品雄基

日時
12月1日(金) 19:00
12月2日(土) 11:00
※開場は開演の30分前。
※上演時間約75分。

マネージャー 堀萌々子(劇団5454)
協力 さっぽろアートステージ2023実行委員会、札幌劇場連絡会(TGR札幌劇場祭2023 大賞エントリー作品)

演技講座発表公演『冬の入口』

町の有力者が亡くなり、火葬場に人々が集まる。息子たち、その妻、息子たちの会社の同僚、部下、亡くなった父が携わっていた文学サークルのメンバー…。荼毘に付す直前にお坊さんの到着が遅れ、それぞれが故人や現在抱えてる問題について語り始める。死を受け入れる家族や部下、死をきっかけに右往左往する人々。

 「魂の故郷ってどこなんですか。」

誰もがいつかは迎える、冬の入口の物語。 

演技講座発表公演とは

開講10周年を迎えた弦巻楽団演技講座が、弘前劇場主宰・長谷川孝治の名作である『冬の入口』に取り組みます。演劇初挑戦の社会人や学生たちを含む13名の講座生が、新入団員を含む4名の劇団員と共に、約8ヶ月間の稽古の成果を披露します。現代口語演劇の一つと高く評価された、等身大の人間の「生」がまるごと描かれた会話劇『冬の入口』。経験も背景もバラバラな講座生が、講座史上初となるコンカリーニョの舞台で演じます。どうぞお楽しみに!

脚本 長谷川孝治
演出 弦巻啓太

出演 阿部藍子、荒木柚音、石田暖都、石田琉衣、伊藤優希、高橋友紀子、中村文子、橋本快斗(北海学園大学演劇研究会)、水戸部佳奈(劇団ひまわり)、宮下諒平(北海学園大学演劇研究会)、宮脇桜桃、吉井裕香、藤田恵未
木村愛香音(弦巻楽団)、髙野茜(弦巻楽団)、高橋咲希(弦巻楽団)、来馬修平(弦巻楽団)

日時
12月2日(土) 15:00
12月3日(日) 11:00
※開場は開演の30分前。
※上演時間約100分。

タイムテーブル

2023年12月1日(金)〜3日(日)

12月1日(金)
19:00 劇団5454『宿りして』

12月2日(土)
11:00 劇団5454『宿りして』
15:00 演技講座『冬の入口』
19:00 #38 1/2『死と乙女』

12月3日(日)
11:00 演技講座『冬の入口』
15:00 #38 1/2『死と乙女』

チケット・料金

2023年10月1日(日)10:00発売開始!

秋の大文化祭!通し券

6,000円(前売のみ)

1枚で「秋の大文化祭!2023」の3演目を1回ずつ観られるチケットです! ご希望の観劇日時は、ご購入後にメール・電話にてご予約ください。

ご利用方法
  1. プレイガイド等にて、「通し券受付チケット」をご購入ください。
  2. 劇団のメール・電話にて、①お名前②観劇日時(3演目とも)をご予約ください。
  3. 初回観劇時に、当日受付にて「通し券受付チケット」をお見せください。お客様専用の「通し券」をお渡しいたします。
  4. お渡しした「通し券」は、他の演目を観劇される際に、忘れずに持ってお越しください。

#38 1/2『死と乙女』・劇団5454『宿りして』

事前精算(前売)
一般 3,000円
U-25 2,500円
高校生以下 1,000円

当日精算(予約・当日)
一般 3,500円
U-25 3,000円
高校生以下 1,000円

演技講座『冬の入口』

事前精算(前売)
一般 2,000円
高校生以下 1,000円

当日精算(予約・当日)
一般 2,500円
高校生以下 1,000円

チケット取り扱い

前売券のご購入

当日券のご予約

  • CoRichチケット!【各ステージ前日23:59まで受付】
  • 弦巻楽団へ直接ご連絡(tsurumakigakudan@yahoo.co.jp)
注意事項
  • インターネット・メール・電話でのご予約は、当日券と同額になりますので、お得な前売券の購入をおすすめしております。
  • U-25チケット・高校生以下チケットは、当日受付にて年齢の確認できる身分証明書等の提示をお願いしております。
  • 未就学児童の入場はご遠慮いただいております。
  • ご予約のお客様は、当日受付にて支払いが済んでからのご案内となります。前売券をお持ちのお客様を優先的にご案内する場合がございます。

会場

生活支援型文化施設コンカリーニョ

札幌市西区八軒1条西1丁目2-10 ザ・タワープレイス1F(JR琴似駅直結)
TEL:011-615-4859
Googleマップを開く

主催・制作

主催 一般社団法人劇団弦巻楽団
宣伝美術 横山真理乃(劇団5454)
後援 札幌市、札幌市教育委員会
制作 弦巻楽団

お問い合わせ

一般社団法人劇団弦巻楽団
メール:tsurumakigakudan@yahoo.co.jp
電話:090-2872-9209
X:@tsurugaku
Instagram:@tsurugaku