#36『果実』(2020年)

OVERVIEW

2003年に初演。その後2009年、2012年、2016年に再演された弦巻楽団の代表作。繰り返し上演を望まれ、その度にたくさんの観客の胸に強い感動を残してきた作品。札幌の演劇界から生まれた傑作舞台。2020年夏に4度目の再演。

作品について

彼女は眠っている。

 目隠しをされ病院へ連れて来られた桃太郎は、事故で10年間眠り続ける女性・杏と出会う。強引に連れてきた彼女の両親は、桃太郎にお願いをする。
「…娘と、恋をして下さい」
二人の熱意に押され、眠る杏の「恋人役」を演じていく桃太郎。

ベッドで眠る杏は、桃太郎のかつての同級生だった。
やがて、桃太郎には杏の声が聞こえるようにー。

 眠り続ける女性と、それを取り巻く家族と、恋人役をあてがわれた男。
「ねえ、本当に私は生きてる?」

 深く、静かに胸を打つ、存在と悲しみについての物語。

公演概要

出演

塚本奈緒美
深浦佑太(ディリバレー・ダイバーズ)
澤里有紀子(劇団ひまわり)
温水元(満天飯店)
百餅

木村愛香音
相馬日奈
阿部邦彦

日程

2020年8月9日(日)〜16日(日)
全10ステージ(うち2ステージは感染症の影響で公演中止)

会場

サンピアザ劇場

スタッフ

作・演出:弦巻啓太
舞台美術:藤沢レオ
音楽:加藤亜祐美
音響:大江芳樹
照明:相馬寛之
スライド操作:島田彩華
演出助手:阿部邦彦 
制作:弦巻楽団
制作協力:ダブルス
共催:㈱札幌副都心開発公社、公益財団法人 北海道演劇財団
主催:一般社団法人劇団弦巻楽団

舞台写真