自分の生き方を模索する若き少女漫画家と、その担当編集者。ネームで詰まり、締切に焦り、ときに激しく衝突する姿を通して、「描くこと」「働くこと」「生きること」を問いかける。弦巻楽団が得意とするコメディのエッセンスに、少女漫画ならではのときめきと切なさが重なった隠れた名作が、札幌演劇シーズン2025で17年ぶりに待望の再演を果たした。
告白するにはまだ早い。バトルはもう始まっている!!
漫画家の生きる現実世界、
映像として浮かび上がる漫画の世界、
そして、漫画の中から飛び出してきたキャラクターたち。
三層の世界が交錯し、重なり、衝突する、超現実的エンターテインメント演劇が帰ってくる!
自分の生き方を模索する若き少女漫画家と、その担当編集者。
ネームで詰まり、締切に焦り、ときに激しく衝突する姿を通して、「描くこと」「働くこと」「生きること」を問いかけます。
弦巻楽団が得意とするコメディのエッセンスに、少女漫画ならではのときめきと切なさが重なり、17年ぶりに待望の再演を果たします。
物語は、コマをはみ出し、ケント紙を飛び越え、どこまでも疾走していく──!
時は200X年──売れないマンガ家・木下睦月は、担当編集者・勝村一子から新作のテーマを強要される。
“売れて売れて売れまくるパーフェクトな少女マンガを描け!”
血と汗とバイオレンスを愛する睦月は、横暴な一子やアシスタント、言うことを聞かない登場キャラクターたち、そして自分の性(サガ)とプライドに振り回されながら、「究極のラブストーリー」を生み出すべく筆を握る!!瞳に輝く星を入れる!!
果たして、パーフェクトな少女マンガは完成するのか!?
出演
相馬日奈(弦巻楽団)
木村愛香音(弦巻楽団)
髙野茜(弦巻楽団)
赤川楓
佐久間優香
岩波岳洋
宮脇桜桃
永崎ちひろ(Aercs企画)
中禰颯十(我等、敵モドキ)
櫻井保一
温水元(満天飯店)
町田誠也(劇団words of hearts)
日程
2025年8月2日(土)〜9日(土)
8月2日(土) 18:00
8月3日(日) 14:00/18:00(★1)
8月4日(月) 19:30
8月5日(火) 19:30
8月6日(水) 19:30(★2)
8月7日(木) 19:30
8月8日(金) 14:00/18:00
8月9日(土) 14:00
※全10ステージ。
※開場時間は、各開演時間の30分前。
※上演時間は約100分を予定。
(★):終演後アフタトークあり。
会場
生活支援型文化施設コンカリーニョ
チケット
一般 4,000円
25歳以下 2,000円
高校生以下 1,500円
※前売・当日共通。税込。日時指定。
※未就学児の入場不可。
※U-25(25歳以下)、高校生以下チケットは当日受付にて身分証をご提示ください。
スタッフ
音楽 加藤亜祐美
舞台美術 高村由紀子
照明 秋野良太(株式会社北海道ステージアートアライアンス)
照明操作 猪俣和奏(劇団しろちゃん)
音響 大江芳樹(株式会社ほりぞんとあーと)
衣裳 佐々木青
舞台監督 上田知
スライド操作 久保詩葉(劇団しろちゃん)
宣伝美術 勝山修平(彗星マジック)
制作 佐久間泉真(弦巻楽団)
主催 札幌演劇シーズン実行委員会(演劇創造都市札幌プロジェクト/北海道演劇財団/コンカリーニョ/BLOCH/札幌市教育文化会館(札幌市芸術文化財団)/北海道立道民活動センター(道民活動振興センター)/さっぽろ青少年女性活動協会/ジョブキタ北八劇場/北海道文化財団/ノヴェロ/札幌市)
後援 札幌市教育委員会/北海道新聞社/朝日新聞北海道支社/毎日新聞北海道支社/読売新聞北海道支社/日本経済新聞社札幌支社/HBC北海道放送/STV札幌テレビ放送/HTB北海道テレビ/UHB北海道文化放送/TVhテレビ北海道/STVラジオ/AIR-G’エフエム北海道/FMノースウェーブ/FMアップル/三角山放送局/北海道
名寄公演
出演
札幌オリジナルキャストに加え、名寄の地元有志のみなさんが多数出演!
日時
2025年9月7日(日)
開場 15:30
開演 16:00
会場
名寄市民文化センター EN-RAYホール
主催 名寄市教育委員会/名寄市公民館/なよろ舞台芸術劇場実行委員会
共催 公益財団法人北海道文化財団
後援 北海道





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札幌演劇シーズン2025、トップバッターを務めます。弦巻楽団代表の弦巻啓太です。
暑い暑い夏、いかがお過ごしでしょうか? 来年50歳となる自分の観測史上、間違いなく最も暑い夏です(7月25日現在)。この暑さを吹き飛ばす盛り上がりとパッションで『ローリング・サンダー』をお届けしたいと思います。
今作『ローリング・サンダー』は漫画家のお話ということで、 17年前の初演と同じく『フラジャイル病理医岸京一郎の所見』で活躍中の恵三朗さんの手による数々のイラスト、漫画とともにお送りします。
本物の力をぜひご堪能ください。
17年前、弦巻楽団として再出発して実質3年目でした。オリジナル作にこだわって、新作を次々に書いては上演していた時期です。もっと良い作品を。もっと面白い作品を。
前作で東京公演を行い、「東京」と「札幌」の距離について考えるようにもなっていた時期でした。そこにある差は何なのか。その差は否定すべきものなのか。でも、自分はそれを越えたい。
しかし自分の周りには、同じ感覚を共有できる人は皆無でした。同じ劇団員であれ。
違うんだ。それじゃあ「これまでと同じ札幌のお芝居」にしかならないんだ。それを仕方ないと受容することは出来ないんだ。
自分の作品はローカル性があまり表れない作りになっています。ローカル性なんて、北海道で暮らす意味なんて、札幌で演劇をやる意味なんて、やれば出てしまうものだと思ってました。考えるのは大事だし、向き合い続ける問題ですが、長所ではない。それで「変わってますねえ」と言われて喜んでいたくはない。
現場ではいくつかの衝突もありました。いえ、一方的に自分が苛立ちをぶつけていただけかもしれません。
自分の30年にわたる演劇人生で、後悔していることが一つだけあります。
それは『ローリング・サンダー』の創作を最後に演劇を離れてしまった俳優の存在です。
上記の衝突が引き金だったと自分は思っています。
今ならもっと上手くアプローチできたかもしれない。今ならもっとその人にとっての解決策を一緒に見つけられたかもしれない。今なら。今なら。
札幌演劇シーズンの公式ガイドにも書きましたが、『ローリング・サンダー』を生み出して、自分はやっていける、と思いました。それは作品の完成度や、物語の構造でさえなく、自分には人が書かないことを、人が書かない書き方で書ける、と思えたということです。
ほんの小さな要素です。でもそれを見つけたことで、自分は続ける意味を発見しました。自分がやる意味を。
フィッツジェラルドの言う「人と違うことが言いたいなら、人と違う言葉を使いなさい」です。
それを発見できたのは間違いなくその俳優のおかげです。
天啓で「少年漫画を描きたい少女漫画家の物語」という題材は降って湧きましたが、それがどこに辿り着くかは分かっていませんでした。誰も死なない、時事問題でもない、今日的な社会問題を取り上げてもいない。でも、今、この場所で届けるべき物語。あからさまな普遍よりずっとずっと大事かもしれない要素。そこを描けたのはその俳優との創作があってでした。
今日は、どうもありがとう。
この夏最高のコメディです。太鼓判を押します。思い切り背中から!
ごゆっくりお楽しみください。
弦巻 啓太
当日パンフレットより


