#38『セプテンバー』(2023年)

OVERVIEW

弦巻楽団旗揚げ20周年記念公演。約5年ぶりとなる、弦巻啓太書き下ろし新作による本公演。北海道の田舎町を舞台にした“人生の9月” についての物語を描いた。札幌のほか、帯広、苫前でも巡演。弦巻楽団の名作群に新たな一作が加わった。

作品について

北海道の田舎町。
まもなく廃校を迎えようとしている中学校がある。 その町に住む大人たちは中学校が無くなることを惜しみ、様々な活動をしてきたが、人口減少は止められなかった。 ただ一人の3年生は、最後に演劇部の大会に出たいと希望する。

過疎が進む北海道の地方を舞台に、取り残された若者と、取り残された大人たちの“人生の9月”についての物語。

公演概要

出演

阿部邦彦
イノッチ
木村愛香音
佐久間泉真
相馬日奈
柳田裕美
以上、弦巻楽団

塚本奈緒美
温水元(満天飯店)

日程・会場

札幌
2023年9月14日(木)〜17日(日)
全6ステージ
生活支援型文化施設コンカリーニョ

帯広
2023年9月20日(水)
帯広市民文化ホール・大ホール

苫前
2023年9月23日(土)
苫前公民館

スタッフ

脚本・演出:弦巻啓太
照明:高橋正和
音響:山口愛由美
演出助手:木村愛香音、佐久間泉真
衣裳:相馬日奈
小道具:柳田裕美
宣伝美術:みきと
後援:札幌市、札幌市教育委員会、北海道、北海道新聞社、公益財団法人北海道文化財団
協力:札幌演劇シーズン実行委員会
制作:弦巻楽団
制作協力:久慈優花、ダブルス
主催(札幌・苫前公演):一般社団法人劇団弦巻楽団
主催(帯広公演):一般財団法人帯広市文化スポーツ振興財団、帯広市教育委員会、一般社団法人劇団弦巻楽団

舞台写真

メッセージ

お久しぶりです。あるいははじめまして。弦巻楽団代表の弦巻啓太です。

本公演としては昨年の2月以来、約1年半ぶりの公演となります。弦巻楽団にしては珍しく間が開きました。

昨年度は演劇活動を始めて初めて、大きな休みを自分に設けました。ワークショップや、演技講座・戯曲講座の活動は続けてましたし、秋には急遽特別公演で新作『ピース・ピース』を行い、完全に演劇から離れてた訳では全然ないのですが、それでも、自分を顧みるには良い機会となりました。自分がやりたいこと、やれること、やるべきこと。三つを秤にかけずいぶん考えました。46年生きてきて初めての自問でした。ずっと目の前に明確に取り組むべき問題があり、先のことなんて考えずがむしゃらに取り組んできました。勝算はないくせに「これしかない」という確信はありました。だって、やるしかないじゃん。そんな風に思ってました。

今年になって弦巻楽団は更なる新体制になりつつあります。新メンバーが入団し過去最大の大所帯となりました。まだ過渡期で、自分も頭がついていかないのですが、再来年くらいには軌道に乗ってるかもしれません。かも。

ありがたいことに弦巻楽団は秋に恒例の「大文化祭」を、冬には『ピース・ピース』の再演が決まってます。先のことを考えずにやってきた割に、幸運にも次の舞台が、言わば打席が今までも用意されてきました。幸運だな、と思います。さまざまな人の巡り合わせで、お力添えをいただいて、なんとか打席に立たせてもらってる。そんな気分です。でも立たせてもらえる内は、いろいろなことに挑戦しようと思います。

久しぶりの新作です。

今までにないことに挑戦した結果、ずいぶんヘンテコな物語?になりました。今までの舞台と同じように楽しんでもらえれば幸いです。今までとは違う何かが心に残ったら嬉しいです。

劇団員が協力して過去作品を清書、新たに編集してくれて『弦巻啓太戯曲集(Ⅰ)(Ⅱ)』が出来ました!グッズ販売コーナーで販売しております。お帰りの際是非お手に取ってご覧ください。

今日は、本当にありがとうございます。ごゆっくり、お楽しみください。

弦巻啓太(当日パンフレットより)

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