年齢・職業・演劇経験の垣根を超えて作品創作に取り組み、本格的な演劇体験ができることに定評のある弦巻楽団演技講座。2022年度3学期の発表公演は恒例企画「舞台に立つ」として、シェイクスピアの傑作喜劇『ヴェニスの商人』を上演。
イタリアの都市・ヴェニスに住むバサーニオは、富豪の娘・ポーシャに求婚するための資金が欲しく、商人であるアントーニオに相談する。全財産を商船に乗せていたアントーニオは、やむを得ず、ユダヤ人の金貸し・シャイロックから借りることにする。日頃から差別的な扱いを受けていたシャイロックは、ここぞとばかりに「無利子で貸す代わりに、期限までに返済できない場合はアントーニオの体の肉1ポンドを差し出せ」と条件を出し、アントーニオはこれに応じる。
期限までに返せると確信していたアントーニオだったが、ある日、彼の商船が全て難破してしまったとの噂を聞く。いきり立ったシャイロックは、いよいよ彼の肉を求めて裁判を起こし——。
「世の人々はいつも虚飾に欺かれる。」
勧善懲悪の傑作喜劇として語られることの多い本作を、脚色をせずに再解釈。現代の日本に住むわたしたちに、シャイロックの叫びはどう映るのか。
出演
阿部藍子
岡崎友美(浦とうふ店)
伊藤優希
斉藤法華
髙野茜
高橋咲希
高橋友紀子
種村剛
長澤小春
中島彩友
宮下諒平(北海学園大学演劇研究会)
水戸部佳奈(劇団ひまわり)
宮脇桜桃
吉井裕香
来馬修平
秋山航也
田村嘉規(演劇公社ライトマン)
温水元(満天飯店)
阿部邦彦(弦巻楽団)
佐久間泉真(弦巻楽団)
相馬日奈(弦巻楽団)
日程
2023年3月25日(土)〜26日(日)
全4ステージ
会場
扇谷記念スタジオ・シアターZOO
スタッフ
脚本:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
演出:弦巻啓太
照明:中森彩
演技コーチ:井上嵩之(→GyozaNoKai→)
記録写真:usagiMark
宣伝美術:みきと
制作協力:ダブルス
後援:札幌市、札幌市教育委員会
主催:一般社団法人劇団弦巻楽団、公益財団法人北海道演劇財団、NPO法人札幌座くらぶ