#13『死にたいヤツら』(2011年)

OVERVIEW

弦巻楽団の原点にして、極点の、代表作。初演は「遊戯祭06」で最優秀賞、「TGR札幌劇場祭 2006」で大賞を受賞(#3)。あくまで軽く、あえてこそ軽く。ちょっとだけ「ズレた」ウェルメイド・コメディ!

作品について

心地よい昼下がり。亡くなった主人・竹本信盛を偲び、竹本家の居間には縁ある面々が顔を揃えていた。残された妻、同僚、教え子だった女子大生、その恋人、妻の妹、そして、信盛の身の回りのお世話をしていた家政婦。信盛の思い出話に花を咲かせる彼らのもとに、亡くなった信盛の弁護士と名乗る人物が現れて…。

散りばめられ、潜められた、近松作品の無数の引用。謎解きの陰に隠された、張り巡らされた伏線は思わぬ結末にたどり着く!再演を長く望まれた弦巻楽団、随一のファンキイ・コメディ!!

公演概要

出演

温水元(満点飯店)
菜摘あかね(intro)
森田亜樹
脇田唯(POST)
茅原一岳(亀吉社中)
平田渓一
斎藤もと(TUC)

日程

2011年2月25日~27日
全3ステージ

会場

サンピアザ劇場

スタッフ

作・演出:弦巻啓太
舞台監督:高橋詳幸(アクトコール)
照明:相馬寛之
音響操作:渡辺智之(北海学園大学演劇研究会)
宣伝美術:藤原柚
制作:弦巻楽団

メッセージ

本日は弦巻楽団#13『死にたいヤツら』にお越し頂き、誠にありがとうございます。我々にとっても、初めてのサンビアザ劇場です。何度来ても、新札幌のショッピングモールには迷子にさせられます。何故か階段を登ってる内に方向感覚を失い、迷宮にいる気分になります。つまり、楽しくなってきちゃいます。ワクワクします。そんな新さっぽろのワクワクに加担できるなんて、嬉しいことこの上ありません。

サンピアザ劇場には20年前、映画館だった頃に来たことがあります。『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』と『K-9』の2本立てでした。マイケル・J・フォックスと同じステージで芝居できるなんて、感慨深いです。

『死にたいヤツら』は5年前初演された、弦巻楽団の代表作とも、出世作とも言える作品です。初めての劇場で、この地域のお客様に名刺替わりに相応しいものではないかと、再演を決意しました。弦巻楽団の「ちょっとずれたウェルメイド・コメディ」路線の原点であり、極点です。我々が演劇を通して表現したいことのエッセンスがつまっています。

どうか、リラックスして、ごゆるりとお楽しみください。

弦巻啓太(当日パンフレットより)